空き家で野菜工場やろう

2018年12月19日 by TaHydro

この記事で得られるもの

  • 日本の空き家事情とその対策案
  • 水耕栽培を空き家でやるときのポイント

日本の空き家問題

820万戸。何の数字でしょう。実はこれ、日本国内の空き家の数です(2013年時点の総務省の統計による)。しかも増加傾向にあるそうです。実は私も空き家をひとつ所有に至りました。経緯はさておき、茨城県住宅地某所、なかなか良いところです。しかし今は東京都内在住につき、この家への引っ越しは考えていません。しかしながら、固定資産税など、持ち家というのは少なからず維持費がかかるものです。だからこそぜひ活用したい。そこで考えたのが野菜工場でした。

空き家

空き家で野菜工場をやるメリット

空き家とはいえ、台風や豪雪を防御するには一軒家は優れた構造物です。あたりまえながらビニールハウスとは比較にならない堅牢さがあり、だてに30年そこに立ち続けているだけはあります。控えめに言っても人間の「技術の結晶」です。そして、屋内の安定した環境は、

  • 屋外に比べて穏やかな温度変化
  • 雨風の影響を受けない
  • 病害虫の侵入を防ぎやすい

という理由で実は野菜工場に適しているのです。今現在試験的に行っているのは、水耕栽培で葉物野菜の栽培を行い、少ないメンテナンスと安定した収穫が可能かどうかを調べることです。

水耕栽培–3つのポイント–

では、実際に空き家で水耕栽培システムを運用するときのポイントを3つご紹介します。

何はともあれ水無しでは始まらない。まずは隣家へコミュニケーションをかけて水を分けていただきましょう。野菜を水耕栽培しているのでたまに来ていると説明すれば、相手も安心することでしょう。あるいは、(未検証ながら)タンクに貯水した天水を使用してもよいかもしれません。その場合にはおそらく、不純物やpHをうまく調整する必要があると推察されます。

電気

植物栽培には言わずもがな光も必要です。家屋内ですのでLEDなどの人工光が制御しやすく、また省電力です。電力の契約については地元の電力会社によりますが、ここ茨城県では東京電力の従量電灯Bを10アンペアで契約しています。LEDの省電力性がここで効いてきます。10アンペアあれば、およそ900Wくらいまでは利用できるので、LEDには十分すぎる電力と言えます。また、10アンペア契約は基本料金も安く、一段料金のコストパフォーマンスの良さにも驚かれるかと思います。実際の電力請求を以下にお見せします。

電気料金

人手のコスト

空き家で水耕栽培をやるいちばんのネックは、おそらくメンテナンスでしょう。少なくとも収穫物は回収しなければ何の意味もないですし、今の技術水準では植え付けや養液の管理も人手で行うのが現実的でしょう。つまり、時間と費用をかけ、その場へ定期的に行かなければなりません。ここが最大のコストとなるポイントです。車で通うが電車で行くか、空き家の場所をよく検討する必要があります。もちろん、近くて便利な場所に空き家を取得できれば理想ですね。私の場合、片道約1000円、1時間ほどの距離ですので、採算化にはまだ課題が山積みと言わざるを得ません。

運用中のシステム

水耕栽培として運用しているのは3器のコンテナがあり、20Lがふたつ、10Lがひとつでリーフレタスとミニチンゲン菜を栽培しています。植え付けは自宅で育てた苗を移植しています。

水耕栽培システム

水耕栽培システム

課題とまとめ

課題としては、現時点では植物の育成状況を遠隔から把握する方法がないため、IoT用SIMなどで遠隔カメラを導入する必要があります。それにより、収穫のタイミングを把握できると考えています。また、現在の水耕栽培システムがうまくいけば、段階的にスケールアウトさせて収穫を増やそうと考えています。

参考情報

[1]総務省統計局
空き家等の住宅に関する主な指標の集計結果について